お薬の飲み方は、「食前」、「食後」などと食事と関連づけた指示があります。これとは別に、「○○時間ごと」とか、「痛みがあったとき」のような指示のしかたもあります。 ○○時間ごとは抗生物質が代表選手
「6時間ごと」とか「8時間ごと」といった飲み方をするのは、抗生物質やホルモン剤などです。これらは、体の中のお薬の量をなるべく一定に保つ必要があるのです。「○○があるとき」(頓服薬)は続けてのまないこと
「痛みがある時」とか「熱があるとき」などに一時的に飲むお薬を頓服薬といいます。頓服薬は、一回飲んでも効かないからといって、続けてのんではいけません。少なくとも5~6時間はあけてください。あまり厳しく考えないでください
6時間ごとに飲む薬は、朝起きたときと寝る前、その間にあと2回の合計4回飲みます。たとえば朝の7時から始めますと、昼間の1時と夜の7時、それから夜中の1時ということになります。
時間ごとというのは、体の中のお薬の量をなるべく一定に保つための飲み方です。お薬を飲むと、体の中のお薬の量は一気に増え、やがて少しずつ減少していきます。あまり少なくなると効果がなくなるので、一定の時間ごとのお薬を追加する必要があります。細菌は30分で2倍に増えるといわれています。抗生物質はとくに一定の量を保つ必要がある薬なのです。
それでも夜中の1時に起きるのはめんどうです。
迷ったときは、医師・薬剤師などに遠慮なく相談することです。
1 お薬を食間にのむように指示されたので、食事に混ぜて一緒に食べました。
× 食事と食事の間の意味です。食後2時間とみてもよいでしょう。2 食後とは食後30分以内をいいます。場合によっては食直後に飲んでもかまいません。
〇 食後30分にこだわって忘れてしまうより、確実に飲むことです。3 1日3回食後に飲むように指示されましたが、自分は朝食を食べないので1日2回飲むことにしています。
× 1日3回飲む方が優先します。胃に刺激が強いときは医師・薬剤師などにご相談ください。4 カプセルが飲みにくいときは、カプセルをはずして中を出してもよいのです。
× 味や臭いが悪いものを封じていることがあります。カプセルはおなかの中ですぐ溶けますから心配ありません。5 お薬は、できるだけ少ない水で飲む方が、薬が濃くなって効きめが強くなります。
× コップ1杯の水または白湯で飲んでください。6 トローチは口の中やのどに作用させるものです。かんだり飲んだりしてはいけません。
〇 口の中やのどに塗る薬、と考えてもよいでしょう。7 坐薬は飲んでもよい。
× 「すわってのむ薬」ではありません。8 虫さされにアンモニアが効くのは、アリやムカデのように毒性が強い酸性の場合だけです。ハチ、カ、アブには効きめはありません。
〇 アンモニアは、刺された直後でないと効きめはありません。虫さされには、抗ヒスタミン薬を使うのがふつうです。
9 とんぷく薬は、病気の症状がおだやかになったときに飲む薬です。
× とんぷく薬は発作が起こったとき、症状がひどいときなどに一時的にのむ薬です。10 目薬を2種類使うときは、一方をさした直後にもう一方をさすようにします。
× 3分間ぐらい間をあけてください。 正解数10 =最優秀:何もいうことはありません。6~9=合 格:お薬をのむときは薬剤師によく相談してください。
0~5=要勉強:家庭の医学書などを一度よく読んでおきましょう。
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