柏市薬剤師会

一般社団法人

高血圧のお薬との相互作用高血圧は、40才以上の日本人の約20%を占めると言われている病気です。
治療しないで放置しておくと様々な合併症を引き起こすことも多い疾患のため、血圧を下げることを中心に、心臓の負担を減らしたり、動脈硬化を防ぐことなども必要となります。
したがって、併用するお薬も多種になる可能性があり思いがけない相互作用が起こる組み合わせもあるので注意が必要です。
ここまで読んでちょっと心配になった方もたくさんいらっしゃるでしょうが、医師は十分配慮して処方を決定していますので安心です。しかし、他の病院・診療所などにもかかり、別々にお薬を処方されている場合や、一般用医薬品を飲んでいる時が問題なのです。
ちょっと専門的になりますが、一口に高血圧薬といっても作用する場所の違いから、いくつかに分類されます。
1 利尿剤(サイアザイド系、カリウム保持系、ルーブ系)
2 カルシウム拮抗剤
3 β-ブロッカー
4 ACE阻害剤
5 アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬 などです。
また、相互作用を起こす可能性のあるお薬も多種類の中の一部なので、疑問をお持ちの方は遠慮なく、「かかりつけ薬剤師」にご相談ください。
この他、お酒を飲んだあとに服用すると、起立性低血圧が増強されたり、グレープフルーツジュースで飲むと、頭痛や吐き気の起こることがあります。お薬と高血圧

相互作用を起こす薬
出ると思われる副作用
強心剤
作用が増強して頭痛、むくみ、吐き気などが出ることがある。
胃潰瘍、
十二指腸潰瘍薬
血圧降下作用が強く出過ぎることがある。
喘息薬
喘息の薬が効かなくなったり、中毒症状が現れることがある。
糖尿病薬
低血糖を起こすことがある。
痛風薬
過敏反応を起こすことがある。
消炎、鎮痛、解熱剤
降圧作用が弱められることがある。
抗生物質
聴覚への影響が現れやすくなる。
抗てんかん薬
催眠鎮痛剤
起立性低血圧が増強される。
高血圧薬
作用の異なる組合せの中に、相性の悪いものがある。

※お薬によって異なりますので、必ず医師・薬剤師などに相談ください。

無断転載を禁じます。社団法人千葉県薬剤師会
Copyright 2004 Chiba Pharmaceutical Association