柏市薬剤師会

一般社団法人

かぜのおくすりとの相互作用

"かぜ"といっても冬の季語ではなくなりつつあります。夏風邪、秋風邪、春風邪...?
"かぜ"は誰でも知っている病気のようでいて、実際にはその正体は複雑で、正確に言い表すのは難しいものです。
一般に"かぜ"は発熱、頭痛、鼻水、悪寒、くしゃみ・咳などの症状に対して、漠然と診断されます。その程度は、軽い鼻カゼからインフルエンザの重症型までいろいろで、医学的に定義すれば「呼吸器粘膜の急性の炎症性疾患」といえます。
かぜ薬は各々の症状を和らげる対症療法です。無理をせず、家で静かに休むことが、早く治すコツです。
普通に売られているかぜ薬も、いろいろな症状に対して効果を表す成分が各種配合されています。
お薬同士の飲み合わせのことをお薬の相互作用といいます。お薬の相互作用も入っている成分によって違います。
薬局でお薬を購入する時あるいは医師の診察を受ける時には、現在飲んでいるお薬を必ず伝えて相談して下さい。

相互作用を起こす薬
出ると思われる副作用
痛風薬 痛風薬の効果が弱まることがあります。
糖尿病薬 血糖値が下がりすぎることがあります。
血栓症薬 出血しやすくなるおそれがあります。
胃薬・鉄剤 かぜ薬(例えば抗生物質)の吸収が妨げられるおそれがあります。
抗てんかん薬
催眠鎮静剤
精神神経用剤
高血圧薬
不整脈薬
抗うつ薬
血栓症薬
かぜ薬(例えば鎮咳剤)の作用を増強し、便秘、吐き気、眠気などが起こることがあります。

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