柏市薬剤師会

一般社団法人

アルコールとお薬の相互作用(1)アルコールといっても日本酒、ウィスキー、ブランデー、ウォッカ、ワイン、そして暑い季節においしいビールなど種類はいろいろです。
お酒の好きな人に「アルコールはダメですよ」というと「じゃあ、薬用酒ならお薬だからいいだろう」という人がいるそうです。(もちろん薬用酒も酒は酒、ダメといった時には飲まないで下さい。)
普段、気が付かないアルコール飲料もあります。ドリンク剤、清涼飲料水です。これらはアルコールが入っていると表示されていないものが多く、分かりにくいものです。
ドリンク剤の中には1瓶中1.6gのアルコールが入っているものがあります。これを2本飲めば、グラス1杯のビールを飲んだのと同じアルコールの量です。
「このお薬はお酒と一緒には飲まないで下さい」と言われた時には、このようにドリンク剤などにも気を付けてください。
お酒を飲みながら、あるいはお酒を飲んだ直後にお薬を飲むと、いろいろな影響が現れます。大部分はそのお薬の作用が強まります。逆にお薬がアルコールの代謝を阻害して二日酔い症状が出ることもあります。お薬はアルコールと一緒に飲まないでください。

アルコールと一緒に飲んで影響のあるお薬
飲んでいる薬 アルコールと一緒の場合
 血糖降下剤
 抗凝血剤
 抗てんかん剤
 トランキライザー
 鎮静剤
薬の作用が増強される。
 利尿剤
血圧を低下させて、めまいを現すことがある。
 血糖降下剤
 水虫治療剤
 抗トリコモナス剤
 セフェム系抗生物質製剤
アルコールの代謝を阻害して二日酔い症状が出る。
 精神神経用剤
精神・運動能力を低下させる。
 降圧剤
起立性低血圧が起こることがある。

 おさけと一緒に飲んではいけません無断転載を禁じます。社団法人千葉県薬剤師会
Copyright 2004 Chiba Pharmaceutical Association