柏市薬剤師会

一般社団法人

使用期限「このお菓子、何日もちますか?」
お店でよくこんな質問をします。冷蔵庫から賞味期限を過ぎた食べものが出てきたらどうしますか。変なにおいがしたりカビが生えたりしていなくても、期限が切れているとちょっと気になりますね。

◆古くなると効き目が...
お薬は小さくても力持ち。1グラムに満たない錠剤が熱を確実に下げてくれます。しかし、時間がたてば有効成分がだんだん分解して、効き目も落ちてきます。また、分解して有害なものができているかもしれないのです。

◆使用期限について
お薬には、使用期限(有効期限、有効期間となっていることもあります)が表示されているものがあります。これは法律によって義務づけられているもの、メーカーが自主的に表示しているものがあります。

◆使用期限の意味
使用期限について気をつけていただきたい点は、これは封を開けないで、説明書に書かれているとおりに保管した場合に品質が保証される期間だということです。目薬を一回使ったときに、雑菌が入ればその瞬間から不良品となってしまうわけです。

◆薬の保管場所
お薬の品質は、光、温度、湿度などによって影響を受けます。いったん開封した薬は、しっかりフタを閉めて、説明書に書いてあるとおりに保管してください。普通は風通しがあって、光の当たらない涼しいところがよいでしょう。

◆期限のないもの
期限の表示がないお薬は、正しく保管されていれば製品となってから3年間は品質が保証されています。ただし、これは開封されていない場合です。
開封したものは、錠剤、カプセル剤などは半年から1年と考えておけばよいでしょう。開封した日付を書いておくと役立ちます。
シロップ剤はいたみやすいので10日前後、目ぐすりは1ヵ月ぐらいを目安にしてください。それを過ぎたものは、気がついたときに整理してしまいましょう。もったいないと思われるかもしれませんが、お薬を安心して使うために必要なことです。
なお、医師の処方によるお薬は、すべて飲むのが常識です。しかし、飲む必要がなくなったときは捨ててください。次回のためにとっておこうと考えたり、他人にあげたりしてはいけません。

薬にも食べ物と同じく使用期限があります

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