柏市薬剤師会

一般社団法人

日焼け止め夏になると小麦色に日焼けした人をよく見かけるようになります。太陽の光を浴びることは健康を保つ上でも大切なことです。しかし日焼けもヤケドのようなものだということに注意することが必要です。
ヤケドの場合、からだ全体の30%を超えると危険であるといわれています。これに対し水着でかくしているのは、せいぜい20%程度。80%は日焼けするわけですから焼き過ぎにならないようにしなくてはなりません。
日焼けは太陽からくる紫外線によっておこる急性日光皮膚炎のことで、強い紫外線に当たっていると赤くほてり、ヒリヒリしたり水泡ができたりします。これをサンバーン(紅斑)といいます。サンバーンは数日で消えますが、そのあとの皮膚はかっ色ないし黒っぽくなってきます。弱い紫外線のときは皮膚のメラニン色素が増加して、やはりかっ色ないし黒っぽくなります。これがサンタン(黒化)です。サンタンはサンバーンとちがってなかなか消えません。
日焼け止めは化粧品の仲間に入れられていますが、これにはサンスクリーン化粧品とサンタン化粧品とがあります。サンスクリーン化粧品は紫外線をほとんどすべてカットしますから、サンバーンもサンタンもほぼ抑えられ、皮膚はあまり変化しません。これに対しサンタン化粧品は主に強い紫外線をカットするので、サンタンは起こり、皮膚はかっ色を帯びてきます。

海水浴などに行ったときは、次のことに留意して下さい。
健康な大人でも強い直射日光にさらされるのは30分位にします。
それ以上になるときは、帽子やタオル、薄いビーチウェアなどを着用しましょう。
赤ちゃんや幼児はさらに短く、また帽子や薄い肌着を忘れずに。
海から上がったら冷たいシャワーを浴びて皮膚を冷やしましょう。

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