柏市薬剤師会

一般社団法人

外用薬添付文書の読み方薬は病気の治療に欠かせません。薬局・薬店で購入した薬には成分、使い方、使用上の注意など細かく記載された添付文書(能書)が同封されています。この添付されている文書の記載事項についての約束ごとや読み方を、見本として水虫薬に添付されている添付文書でお話しします。

 


使用上の注意:
※使用法を変えたり、他の薬剤に変える必要があるかもしれませんので、よく読んでください。

1.次の部位には使用しないでください
1)目や目の周囲、粘膜(例えば口腔、鼻腔、膣など)、陰のうなど
※使用禁止事項です。目や目の周り、粘膜には刺激が強すぎてトラブルの原因となります。
2)湿疹、陰のう湿疹
※症状・病態が類似していても、こうした疾患に使用しますと、かぶれ、ただれなどを起こしたりすることがあります。

2.次の人は使用前に医師又は薬剤師にご相談ください
1)現在、薬や化粧品などによるアレルギー症状(例えば発疹・発赤、かゆみ、かぶれなど)を起こしている人または今までに起こしたことのある人
※アレルギー症状が出ている場合に使用しますと、悪化させる恐れがあります。また一度かぶれた経験がある方も注意が肝心です。
2)患部が顔面や広範囲の人
※顔面や広範囲に使えるお薬を選ぶ必要があります。
3)「湿疹」か「みずむし、いんきんたむし、ぜにたむし」かがはっきりしない人
※患部の状態が似ていても、原因が違う場合には適するお薬も違います。
4)患部が化膿あるいは湿潤やただれのひどい人
※お薬を使うことで、状態を悪化させることがあります。
5)乳幼児
※成人用薬のため。
6)医師の治療を受けている人
※他の病気との関連もあります。外用薬の注意

3.使用に際して次のことに注意してください
1)定められた用法を厳守してください
※過度の使用で皮膚トラブルが発生することがあります。
2)患部やその周囲が汚れたまま使用しないでください
※お薬の効果を高めるために、患部を清潔にすることが大切です。
3)小児に使用させる場合には保護者の指導監督のもとに使用させてください
※誤用、誤ってなめたりしないように注意して下さい。
4)本剤は外用のみに使用し、内服したり、目に使用しないでください
※適用外には使用しないこと。
5)目に入らないようご注意ください。万一目に入った場合にはすぐに水またはぬるま湯で洗い、直ちに眼科医の治療を受けてください
※誤用の場合の緊急処置です。

4.使用中または使用後は、次のことに注意してください
1)本剤の使用により、かゆみ、刺激感、発疹・発赤、ただれなどの症状があらわれた場合には使用を中止し、医師または薬剤師にご相談ください
※使用して違和感が生じたらすぐに使用を中止し、医師・薬剤師などにご相談ください。
2)2週間くらい使用しても症状の改善がみられない場合は、使用を中止し、医師または薬剤師にご相談ください
※治療効果が2週間経ても見られない場合には、別の疾患が考えられることもあります。

5.保管及び取り扱い上の注意
1)小児の手の届かない所に保管してください
※誤用や誤飲を防止するためです。
2)直射日光をさけ、なるべく涼しいところに密封して保管してください
※薬の成分が日光、空気、高温によって変化することがあります。
3)誤用をさけ、品質を保持するため、他の容器に入れかえないでください
※誤用や誤飲をさけるための注意。
4)使用期限を過ぎた製品は、使用しないでください
※使用期限を過ぎると内容物が変質していたりすることがある。
5)本剤のついた手で、目や粘膜にふれないでください
※粘膜には刺激が強すぎます。
6)火気に近づけないでください
※引火する薬剤が使われているため。

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