外用薬点鼻薬点鼻薬の種類
鼻の調子がよくない時に点鼻薬を使用しますが、使用する目的や症状の重さの違いにより点鼻薬は何種類かに分類されます。

血管収縮剤
血管を収縮する作用により鼻粘膜の充血・炎症・はれをとり鼻づまりや充血の症状(血管運動性鼻炎)を軽くする薬です。指示された回数、または量より多く使用しますと薬が効きにくくなったり、あるいは逆に鼻づまりがひどくなったりすることがあります。使用する時は必ず適切な休薬期間をとりましょう。またこの薬は2歳未満のお子様は使用することができないことがあります。
抗アレルギー薬
くしゃみ・鼻水・鼻づまりを主症状とする鼻炎(アレルギー性鼻炎)に使用されます。指示された回数、量を根気よく使用しましょう。
ステロイド剤、抗コリン剤
血管運動性鼻炎やアレルギー性鼻炎に使用されます。
抗菌剤
細菌による感染や炎症(副鼻腔炎など)の治療に使用します。
ホルモン剤
脳下垂体から分泌されるホルモンが不足して、うすい多量の尿ができるのを抑える目的で使用するものや、女性ホルモンの分泌を抑えて子宮内膜症や子宮筋腫の治療、もしくは思春期の体の発育が早すぎる時に使用されるものがあります。
点鼻薬は外用剤ですが種類によっては一部の内服薬との相性がよくないものがあります。また鼻以外の疾病との相性がよくない疾患もあります。例えば、抗コリン剤は緑内障、前立腺肥大症、アトロピン過敏症の方に、またステロイド剤は感染症、高血圧、糖尿病などの様態によっては使用できないこともあります。使用するさいには薬剤師・医師に相談しましょう。点鼻薬の使い方

点鼻薬の使い方
1鼻水が出ている時は静かに鼻をかんでください。
2手を洗ってください。
滴下する点鼻薬の場合
鼻が上を向くようにします。容器が鼻につかないように注意して滴下してください。
噴霧する点鼻薬の場合
容器が鼻につかないように注意して噴霧してください。

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