衛生害虫 ゴキブリ
ゴキブリを退治する方法としては粘着型、塗布型、噴霧型、くん煙型などがあり、それぞれ長所・短所があります。
粘着型・塗布型は手軽に使える点が長所といえましょう。粘着型はホコリなどをかぶると効果が落ちますので取り換えましょう。噴霧型は食器・おもちゃなどに注意が必要ですが、手軽で確実な方法といえましょう。くん煙型は部屋を閉め切って行うこと、入室前に換気することを忘れないように。見えない所に隠れているゴキブリも殺すことができますが、卵には無効ですので後日繰り返して行う必要があります。
最後にゴキブリ退治の最大の秘訣は、エサとなるものを置かないことです。

蚊(カ)
夏は蚊に悩まされる季節です。蚊に刺されると蚊の唾液が皮下に入って刺激となり、赤くはれたりかゆみを感じたりします。また蚊は日本脳炎などの伝染病の媒介もするので、衛生上非常な悪役であるといえます。
蚊を退治する方法としては、噴霧型、蒸散型などがあります。噴霧型は小鳥などの小動物ペットのいる部屋ではあまり大量に使わないようにしましょう。また、火気のそばでは絶対に使用しないで下さい。蒸散型には壁などに掛けておき自然に蒸散させるものと、電気などで加熱して蒸散させるものがあります。前者は長期間効力が持続しますが、劇薬に該当する成分も含まれていることがありますので取扱いには充分注意して下さい。
後者は比較的安全で人体に対する毒性もほとんどありませんが、器具はかなり熱くなっていますから、気をつけましょう。

お台所は清潔に
暑くなると食べものがいたみやすくなり、食中毒の危険が多くなります。食中毒の多くは細菌によります。台所はきれいに、調理器具や手指はこまめに洗い、消毒するようにしましょう。
手指は水道水で洗っただけでも細菌はだいたいとれますが、逆性石けんなどを使えばより確かです。消毒したあとは水でよくすすぎましょう。また、魚介類に触ったあとは、次の食品に触れるまえにもう一度手指を洗いましょう。魚介類はもっとも細菌性食中毒を起こしやすい食品なのです。
まな板には想像以上に細菌がついています。まな板は水で洗ったぐらいでは包丁あとに繁殖している細菌はとれません。次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒剤につけるのがよいでしょう。また、まな板は必ずつるすか、立てておくかして乾燥するようにします。できれば魚用と野菜用などを別にするとよいでしょう。
ふきんも細菌の巣になりがちです。煮沸消毒するか、次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒剤につけましょう。ふきんは何枚か用意しておき、いつも乾いたものを使うようにしてください。
冷蔵庫は生鮮食品の保存に不可欠なものですが、とびらの開閉、中の食品の収納量、室温などによって影響され、必ずしも確実に冷却できないことを心に止めておきましょう。とびらの開閉はできるだけ短く、中の冷気が循環できるように上手に食品を入れて下さい。温度計で庫内温度をチェックすることもお忘れなく。

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