112シラミシラミは人体に寄生して血を吸って生活する害虫です。シラミは3種類に分けられ、それぞれ寄生するところも違いますし、外見も異なります。アタマジラミは文字どおり頭髪に寄生し、ケジラミは主として陰毛部、コロモジラミは衣服の縫目などに寄生します。学校などで集団発生しているのは、たいていアタマジラミです。いずれのシラミも毛根部などにしっかりとしがみついており、簡単にはとれません。大きさはケジラミで1mm位、なかなか見つけにくいのです。

シラミの生活史
  7~10日   7~16日  
卵→幼虫→成虫

 シラミの成虫は毎日2~3個の卵を産みますが、卵はだいたい図の日数ぐらいで成虫となり、また卵を産み始めますから、早く退治しないとかゆくてたまりません。  昔はもっぱらDDTやBHCなどが使われ、大変有効でシラミはほとんど完全に撲滅させることができたのです。ところがその後DDTやBHCは毒性が高いということから使用禁止となり、スミスリンパウダーなどに取って代わられました。  シラミの退治には根気が必要です。成虫を退治しても卵が残っていてはしかたがありません。完全に卵がなくなるまで、用法をよく守って治療して下さい。

シラミと間違いやすい害虫

 

ノ  ミ 人を刺すノミはヒトノミのほかイヌノミ、ネコノミ、ネズミノミなどで、雌雄ともに吸血します。刺されるとかなり大きな発赤、はれが生じ、かゆみが数日のこります。
イエダニ ドブネズミに寄生し吸血しますが人を刺すことも多いのです。刺されるとかゆみが数時間続き、発赤丘疹がのこります。
ヒゼンダニ
(疥癬虫)
指間、わきの下、外陰部、下腹部などに好んで寄生し、メスは皮膚に穴をあけて卵を産みます。激しいかゆみがあり、赤い丘疹ができます。

シラミ

 

 

 

 

無断転載を禁じます。社団法人千葉県薬剤師会
Copyright 2004 Chiba Pharmaceutical Association