かぜ薬のはなし(3)

"かぜ"は、1年のうちに何回となくかかります。鼻水が出る、頭が重い、痛い、節々が痛い、熱がある、咳が出る...など"かぜ"の諸症状がでてお世話になるのが"かぜ薬"です。
かぜ薬には、いくつかのタイプがあります。熱や頭痛・頭が重い、のどが痛いときに用いる「解熱鎮痛薬」、咳・痰に「咳止め薬」、鼻水・鼻づまり・くしゃみでつらい時には「鼻炎薬」、そして"かぜ"の症状がいくつも重なった時には「総合感冒薬」という具合に、その時の状態に応じてそれぞれに適したお薬を使います。
薬局・薬店で購入するかぜ薬(一般用医薬品の場合)には、必ず使用上の注意が外箱や説明書に書かれていますので、良く読んで、わからない事があったらお買い求めの薬局・薬店でご相談下さい。特に注意しなければいけない事について2・3お話をいたしましょう。
まず、アレルギーの有無の確認です。以前にお薬を服用してアレルギー症状を起こした事のある方は、服用前に医師・薬剤師などにご相談ください。
そして、医師の治療を受けていたり、持病をもっている方、体が弱っている方、高熱のある方、心臓に障害のある方、高齢者、腎臓に障害のある方、妊娠中の方、授乳中の方、他にお薬を飲んでいる方も服用前にご相談下さい。
また、小児用かぜ薬には「○○才未満の小児に服用させないで下さい」という表示があることがありますが、これは、その成分や分量、形状など、小児等の服用には適さないという事です。また、シロップ剤などは、子供が飲みすぎないよう注意も必要になります。
「本剤の服用により、眠気を催すことがありますので、自動車または機械などの運転操作をしないで下さい」という表示は、配合されているお薬の成分により、眠気を催す事があるという事です。かぜ薬のはなし「数回服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師にご相談下さい」という表示は、症状の改善がみられないのは、他に原因がある場合があるので、服用を中止して医師・薬剤師にご相談下さい。

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