ホウ酸は、家庭でゴキブリダンゴを作るのに使われるようになり、ペットや子供が食べてしまう事故が多くなってきました。市販のゴキブリ駆除剤にもホウ酸が使われていることが多いので注意しましょう。
毒 性
致死量は乳児で2~3g、幼児で5~6gとされています。市販されているゴキブリ駆除剤は、1/2~1錠を食べても中毒の危険があります。
症 状
吐き気、嘔吐、下痢や腹痛を起こし、顔に赤い発疹が出たり、発熱することがあります。重症の場合にはケイレンを起こし、腎臓、肝臓に障害を与えます。
処 置
誤って食べてしまったときは、できれば吐かせてから医師の診察を受けましょう。なめた程度なら様子をみて、異常があればやはり医師の診察を受けましょう。
家庭で作るゴキブリダンゴについて
床面積約25坪の家庭の場合、下の量を目安にします。
タマネギの皮をむいてヘタをとり、おろし金ですりおろします。ミキサーがあれば牛乳と一緒に粉砕してもかまいません。
そのあとボールの中ですべての材料を混ぜ合わせます。このとき水はいっさい使わないことです。これを直径2~3cmのダンゴにし(35個ぐらいできます。)、ビニールの上に広げて直射日光でよく乾燥します。白い粉をふくようになればできあがりです(7~10日かかります。)
配置場所はゴキブリの糞のあるところです。流しの下、食器棚や冷蔵庫の裏、押入れの奥などをよく調べましょう。湿気があって冬でも比較的暖かい台所には15個ぐらい、その他には2~5個ぐらい配置します。
最初の2年間は春と秋の2回取り替え、3年目からは春1回にします。
なお、子供やペットが誤って食べたりしないように注意しましょう。
ホウ酸 250g タマネギ 150g 小麦粉 70g 砂 糖 18g 牛 乳 6g |
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