糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの作用不足により、糖の代謝障害でおこる病気です。厚生労働省は平成15年8月6日、糖尿病が「強く疑われる人」は約740万人、予備軍に当たる「可能性が否定できない人」を含めると、成人の6.3人に一人に当たる約1,620万人に上るとする2002年の糖尿病実態調査の速報値を発表しました。
遺伝的素質を持つ人に、肥満や精神的ストレス等の誘因が加わって起ると言われています。
症状としては多尿、水をたくさん飲むようになり、疲労しやすく、食事をきちんとしているのにやせてきます。化膿しやすく、湿疹や水虫ができやすくなり、神経痛も起ったり、手足がしびれることもあります。また、脳血栓、脳軟化、心筋梗塞、目の網膜症、腎症などの合併症が現われることもあります。
糖尿病の薬には、インスリン分泌を促進する働きのある薬と摂取した炭水化物を分解する酵素を阻害する働きのある薬があります。他の糖尿病薬を併用すると低血糖を起こしたり、その他のお薬との併用によって糖尿病薬の効き目がおち、思わぬ副作用に見舞われることがあります。
いったん発病したら、医師の指導をきちんと守り、食事療法・運動療法を加えて、なお、薬の飲み忘れのないように。
相互作用を起こす薬
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出ると思われる副作用
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解熱・鎮痛剤 痛風薬 血栓症薬 |
低血糖を起こす恐れがある。 |
高血圧薬 高脂血症薬 抗うつ薬 |
低血糖を起こす可能性がある。 |
精神神経用剤 ステロイド剤 高血圧薬 |
糖尿病薬の作用を著しく減弱することがある。 |
消化剤 | 糖尿病薬の作用を弱めることがある。 |
不明な点は、医師・薬剤師などに必ずご相談下さい。
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