ベビー用品は赤ちゃんの肌にじかに触れるものですから、安全性は特に念入りに配慮がされています。したがって少々口にしたぐらいでは心配はありません。
紙おむつ
紙おむつといっても紙は使われていません。すべて高分子化合物でできており、ビニールの仲間のようなものです。食べたとしてもたくさん食べられるはずもなく、食べたものも吸収されませんから安心です。
ぬれナプキン
数10%のアルコールがしみこませてあります。濃度が薄いので消毒、殺菌効果は期待できません。ナプキンそのものは無害ですが、アルコールによる中毒が一応は考えられます。しかし、それほどたくさんは食べられないでしょうからまず大丈夫です。
清浄綿
クロルヘキシジン(消毒剤の一種です。)や逆性石けんをしみ込ませたものです。濃度が低いので、食べてもほとんど心配ありません。
ベビーオイル
ほとんど鉱物油で、吸収されませんから中毒は起こりません。ただし、あまりたくさん飲むと吐き気をもよおしたり下痢をしたりするおそれがあります。
ベビーパウダー
粉末のものと固形のものとがあります。食べて胃に行くぶんには大丈夫ですが、吸い込んで呼吸器官に入るとせき込んだりむせたりしますので注意しましょう。
ベビーローション、ベビークリーム
オイル、アルコール、界面活性剤その他が含まれています。誤って飲むぐらいの量では、中毒の心配はまずありません。
ベビー用沐浴剤
成分はミネラルオイル、グアイアズレン(カミツレという生薬の成分です。)、グリチルリチン酸ジカリウム(甘草という生薬の成分です。)など、製品によってまちまちですが、これを入れたお風呂のお湯を飲んだとしても心配はまったくありません。
このようにベビー用品は心配ないようにつくられてはいますが、赤ちゃんがうっかり飲んだり食べたりしないように注意してください。もし食べたり飲んだりしたときは、ミルクや水を飲ませてしばらく様子をみましょう。たいてい元気に遊んでいると思いますが、普段と違っているようでしたら医師の診察を受けましょう。
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