洗剤や漂白剤を誤って飲んでしまう事故は、タバコ、医薬品、化粧品についで多く、全体のだいたい10%位を占めます。こうした事故は、洗い物や洗濯を中断してほかのことに気を取られているときに起こるものです。特に小さいお子様のいるご家庭では注意しましょう。
洗剤や漂白剤を誤って飲んでしまったときは吐かせようとしないで、牛乳を与えてください。だいたい体重1kgあたり10ml位が目安です。その後、医師の診察を受けましょう(洗剤の容器を必ず持参してください)。
なめた程度ならばうがいをして、様子をみます。口の中にただれなどの異常がみられるようでしたら、やはり医師の診察が必要です。
目に入ったときは、少なくとも15分以上流水で洗わなくてはいけません。とくにアルカリ性の洗剤のときは、専門の眼科医の診察が必要です。
皮膚についたときはすぐ水でよく洗いましょう。
「かびとり剤」と「トイレ洗浄剤」をいっしょに使っていたところ、有毒ガスが発生してとりかえしのつかない事故につながってしまったことがあります。
これは「かびとり剤」に含まれていた次亜塩素酸ナトリウムが「トイレ洗浄剤」の酸と混ざって、塩素ガスができたためです。洗剤を混ぜればもっとよく汚れがおちると考えるのは、とんだ心得違いです。洗剤は必ず1種類だけで使いましょう。また、使用上の注意もよく読んでください。
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