石けんは、きれいな色がついていたりいい香りがしたりして、子供がつい手を出しがちです。今回は石けんのお話しです。
毒 性
毒性はそれほど強くありませんが、食べた量によっては気持ちが悪くなったり、吐いたりすることがあります。
症 状
口に入れますと、最初は吐き気、嘔吐、のどの痛み、口中のただれなどがみられます。
後で腹痛や下痢を起こすこともあります。
処 置
子供が一口かじった程度ならばそれほど心配ありません。牛乳やぬるま湯、卵白水(卵の白味1個分をコップ1杯の水でといたもの)などをコップ半分ぐらい飲ませて様子を見ます。前に述べたような症状が出るようでしたら病院に行きましょう。
もっと大量に食べてしまったときは病院に連れて行きます。できれば吐かせてからにしましょう。
注 意
逆性石けんは、石けんとはいってもふつうの石けんとは性質が違います。むしろ消毒剤に属する医薬品で、美容、理容、飲食店などで手指や器具の消毒に使ったり、病人の身の回りを消毒するときなどに使うものです。
とくに原液のままですと危険なことがありますから注意してください。こうしたものは子供の手の届かないところに置きましょう。
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