柏市薬剤師会

一般社団法人

副腎皮質ホルモン副腎皮質ホルモンは、私たちの体内で糖質やミネラルの代謝に関係するとても大切なホルモンです。このホルモンは、他にアレルギー反応や炎症を抑える働きもします。皮膚につけるお薬には、殺菌消毒薬、かゆみ止め、炎症止め、抗生物質、皮膚保護剤などがあります。この中の炎症止めとしてもっとも効きめの強いものが副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)です。
副腎皮質ホルモンにはヒドロコルチゾン、デキサメサゾン、プレドニゾロンなどがあります。これらはよく効くお薬ですが、それだけに副作用もいろいろあります。誤った使い方をしないよう添付文書をよく読み、わからない点は薬剤師に確認してください。

効能は
しっしん、くさ、かぶれ
洗剤かぶれ、おむつかぶれ、化粧品かぶれ、うるしかぶれ
あせも、じんましん、かゆみ
光線過敏症、日やけ
しもやけ、やけど、すりきず、きりきず、虫さされ

感染症には
お薬なので誤った使い方をしないように気をつけなくてはなりません。副腎皮質ホルモン外用剤は感染症に無効で、使用するとかえって悪化させることがあり、特に注意が必要です。2~3日使用しても効果がみられないときは医師・薬剤師などに相談してください。

化粧下地には
最近、化粧品によるかぶれを抑えるために、化粧下地として副腎皮質ホルモン剤を数ヶ月にわたって使用していて「アカら顔」になったという主婦の方がいらっしゃいました。これは使用方法を誤っていた事例で、副腎皮質ホルモンが"皮膚の老化を早める"といった副作用をもっていることを知っていたら起こらなかったでしょう。このお薬も他のお薬と同様に長期にわたって使用することを避け、不明な点は薬剤師に相談してください。添付文書をよく読みましょう

添付文書をよく読みましょう
以上のような事例もありますので、使用の前には必ず添付文書をよく読むようにしましょう。

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