「食い合わせ」ということばをきいたことがあるかと思います。古くから、何と何は一緒に食べない方がいい、と伝えられている組み合わせのことですね。
ウナギ と ウメボシ
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ソ バ と タニシ
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カ ニ と 氷
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エ ビ と キノコ
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また、お薬の使用でも悪い組み合わせがあります。これは内服薬だけに限ったことではなく、外用薬でもいえることです。例えば、ヨーチンとマーキュロ(赤チン)はともに消毒薬としてよく使われるものですが、これを同時に使用すると互いに反応して消毒効果がなくなってしまいます。このようなお薬の組み合わせは他にもいろいろあります。ですから、医師の治療を受けてくすりを服用しているとき自己判断で他のお薬を使用したり、かぜ薬と鎮痛剤を合わせて使用することなどは避けるようにして下さい。
お薬と食べものについても、注意しなくてはならない組み合わせがあります。注意する例をあげておきます。
くすりと食べものの「のみ合わせ」
アセトアミノフェン(かぜぐすりに配合されています。)
炭水化物(クラッカー、なつめやし、ゼリー)と一緒にのみますと、吸収がおそくなります。 |
エリスロマイシン(抗生物質)
酸性の果汁と一緒にのみますと、分解されてしまいます。 |
強心配糖体(ジギタリスなど)
ミルク、乳製品またはカルシウムを多く含む食品は、強心配糖体の作用を弱めます。 |
グリセオフルビン(水虫ののみぐすりです。)
脂肪食は、このくすりの吸収を促進します。 |
鉄塩(貧血のくすりです。)
卵、ミルクまたは乳製品、茶、コーヒーなどは、鉄の吸収を妨げます。 |
テトラサイクリン(抗生物質)
鉄を多く含む食品、ミルクまたは乳製品は、このくすりの吸収を妨げます。 |
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