柏市薬剤師会

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外用薬坐薬坐薬とは?
坐薬とは肛門や膣から挿入する薬です。痔の治療に使用するような体の一部分にはたらくものや、全身にはたらくものとがあります。

坐薬の種類は?
坐薬の種類をいくつか紹介します。
炎症を抑えたり、痛みを和らげるもの
熱を下げるもの
吐き気を抑えるもの
喘息の時に使用するもの
感染症の時に使用するもの
けいれんの時やけいれんの予防に使用するもの
不安な時に使用するもの
便秘の時に使用するもの
など坐薬は多くの目的に使用されています。坐薬の種類

坐薬と飲み薬との違いは?
飲み薬ではなく坐薬を使用するメリットをいくつか紹介します。
飲み薬と比べて一般的に体内での薬の分解が少なかったり、体内への吸収が早いこと
飲み薬と比べて胃腸の障害が発生しにくいこと
飲み薬を飲むのを嫌がる小児や飲み薬を上手に飲むことが難しい老人や体調が悪く飲み薬を飲むことができないような時に使いやすいこと
食事の影響をうけにくいこと
などの理由があげられます。

坐薬の保存法は?
坐薬は体温でとけるようになっていますので、温度の高い所で保存しますととけてしまったり軟らかくなることがあります。坐薬の品質を保つためには涼しくて直射日光のあたらない所がよいので冷蔵庫で保存すればよいでしょう。ただし全ての種類の坐薬が冷蔵庫で保存する必要はありません。

坐薬は切れるの?
坐薬を使用する時に1個をそのまま使用すると1回の量が多すぎる時に1回1/2個とか1回2/3個とか1回3/4個など坐薬の一部を清潔なカッターなどで切って使用することがあります。使用する坐薬の先をとがらせた方が挿入しやすくなるので斜めに切ります。切り取った残りは破棄しましょう。

同じ成分の飲み薬と坐薬では副作用の差はあるの?
飲み薬と同じ成分である坐薬を使用する時、飲み薬と同じような副作用が発生することがあります。解熱鎮痛の薬を使った時に生じる胃腸障害の副作用を例にしますと、飲み薬ほどの頻度ではありませんが坐薬でも胃腸障害が発生するといわれています。

坐薬の基材って?
熱性けいれんに使用する坐薬と解熱薬を併用する時ですが、このケースでは解熱薬を飲み薬にするか、それとも熱性けいれんの坐薬を使用後30分以上間隔をあけてから解熱薬の坐薬を使用します。同時に坐薬を使用すると熱性けいれんの坐薬の効果が十分発揮されないからです。実はこれは2つの坐薬の基材が影響して熱性けいれんの坐薬の体内への吸収が遅延するからなのです。坐薬の基材は水性と油性があります。

坐薬を挿入する前の注意は?
坐薬を挿入後、排便等で坐薬が排出してしまったら坐薬の十分な効果を期待することができないことは言うまでもありません。このようなことを防ぐために坐薬を使用する前に便意がありましたら必ず排便をすませてから挿入しましょう。また挿入後30分位は静かにしていたほうがよいでしょう。
最後に坐薬の使用後に少しでも体調の変化が生じたり、坐薬の挿入後便と一緒にでてしまったり、使用法でわからないことがありましたら薬剤師・医師に相談してください。

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