軟膏剤とクリーム剤の使い分けの目安は?
一般的には皮膚の表面が破れたり傷ついていない時や、患部が乾燥している時はクリーム剤を使用します。クリーム剤はべたつかず塗っても汚れにくいのですが刺激が強いことがあります。患部がただれたり傷があったりジクジクしている時は軟膏剤を使用します。軟膏剤はべたつくことがありますが刺激が少なく多くの用途に使用されます。
保管はどうしたらいいの?
軟膏剤やクリーム剤の中には薬の効果が落ちるため冷所(冷蔵庫)に保管しなければいけないものもありますが、だいたいは直射日光のあたらない涼しい所に保管しておけばよいでしょう。またチューブの口先や容器のふたなどは常に清潔にしておきましょう。
使用期限って?
医師の処方によってもらう薬というのはその診察した時の状態に合ったものですので、状態が改善されたり、他の薬に変更されたりして使用の指示がなくなったものは、誤って使用することを防ぐためにも、破棄することをおすすめします。チューブに使用期限が印字されているものもありますが、これはあくまでも未開封のときの期限ですので注意しましょう。よって、医師の処方期間をその薬の使用期限と考えてみてはどうでしょうか。
軟膏剤とクリーム剤の種類は?
軟膏剤とクリーム剤の主な種類を薬の効果別に紹介します。
●抗生物質製剤 菌を殺し感染症を治療する薬です
●抗 真 菌 剤 カビを殺し水虫などを治療する薬です
●鎮痒収れん剤 かゆみを抑えたり軽度の炎症を抑える薬です
●消炎鎮痛剤 痛みや炎症を抑える薬です
●ステロイド製剤 炎症を抑える薬です
●口腔内炎症用剤 口内炎や舌炎に使用する薬です
●痔疾患用剤 肛門部の出血、痛み、はれ、かゆみなどを改善する薬です
●皮膚軟化剤 皮膚の乾燥を防いだり、血行をよくすることにより角質を軟らかくする薬です
●熱 傷 用 剤 中程度、重症の熱傷や床ずれなどの皮膚潰瘍による傷部分の感染を治療する薬です
●褥 瘡 用 剤 床ずれなどの皮膚の潰瘍を改善する薬です
●抗ウイルス剤 ウイルスを殺し感染を治療する薬です
●白 斑 用 剤 皮膚の光に対する感受性を高めメラニンの沈着を促進する薬です
塗り薬って使用できない時があるの?
かゆみ止めのお薬にはただれているところや傷口や粘膜などに、ステロイド剤は感染を伴う湿疹、皮膚炎に、また血液が固まらないようにして血行をよくする薬は、血友病、血小板減少症などの出血性血液疾患の方に使用することができないことがあります。また薬に対して過敏症をお持ちの方は塗り薬とはいえ使用を控えた方が安全でしょう。他にもいくつかこのような使用することができないケースがありますので、使用するさいには医師・薬剤師によく相談しましょう。
塗り薬を使用する時の注意は?
お薬の効果を十分に発揮するためには、塗布する部分を清潔にしてから薬を塗布することを心掛けましょう。また塗り薬といえども当然副作用が生じる可能性があることはご存知ですか?塗り薬の主な副作用として皮膚の過敏症と呼ばれるものがあります。これは刺激感、かゆみ、皮膚が赤くなるなどの症状がでるものです。このような時は薬を塗るのを中止して早めに医師に診察してもらいましょう。ステロイド剤の大量又は長期の使用により、内服薬や注射薬などと同様な副作用が生じることがありますし、また、まぶたに強いステロイド剤を使用すると眼圧に影響が出ることもあります。薬を安全に使用するため、また副作用を防止するためにも1日の使用回数、塗布する部分、塗布する量を使用する前に必ず医師・薬剤師に確認してから使用しましょう。
軟膏を使うときの一般的な注意
●用法・用量・使用上の注意などを守ること。
●手と患部をきれいにしてから使うこと。
●つけ終わったあと、手を洗うこと。
●2~3日使ってもよくならないときは、医師・薬剤師などに相談すること。
●発疹が現われるなどの異常を感じたときは、すぐ中止して医師・薬剤師などに相談すること。
●眼のまわりには特に注意して使うこと。
分 類
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成 分
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コ メ ン ト
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化膿止め
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サルファ剤 抗生物質 |
●1日3回ぐらいつける。 ●最終有効年月が記載されています。 |
痒み止め
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抗ヒスタミン薬 | ●虫さされ、じんま疹などによる痒みに、 その都度つける。 |
打ち身などによる
炎症止め |
サリチル酸メチル メントール |
●軽い打ち身や筋肉痛につける。 ●1日に3回程度。 |
炎症止め
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副腎皮質ホルモン剤 | ●湿疹など種々の皮膚炎に著効がある。 ●1日3回程度使用する。 ●長期連用してはならない。2~3日で効果が ないときは中止して、専門家に相談する。 ●化粧下地に使用しない。 ●寄生性皮膚疾患(みずむしなど)には効果がない。 |
寄生性
皮膚疾患用剤 |
抗真菌剤 サリチル酸 |
●みずむし、カンジダなどに用いる。 ●1日に3回ぐらいつける。 ●症状が消えてからもしばらく続ける。 |
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